こんばんわ。管理人の来栖あさひです。
今回の記事は任意整理に失敗してしまい、再和解をするまでの経緯についてお話していきます。
任意整理は元金を圧縮する手続きではないので、返済額を大きく減額してもらえることはほとんどありません。
この記事では任意整理で注意する点も踏まえて紹介していきますので、ぜひ見ていってください。
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任意整理までのおさらい
借金総額が300万円を超え、その月の一括払い分・分割払い分・リボ払い分を含めた返済額が20万円を超えたことで、支払い不能に陥ってしまいました。
このときはとにかく督促の電話が怖くて怖くて…ネットから依頼できる司法書士に取り急ぎ依頼し、任意整理を始めたのでした。
任意整理を失敗して再和解するまでの話
2018年8月に任意整理の手続きを取ったとき、私の借金総額は元金のみでおよそ320万円でした。
私が依頼したのは弁護士ではなく司法書士でしたが、和解報酬は1社あたり40,000円と相場から見てもやや高額でした。
しかし督促の電話から逃げるように、私は任意整理の手続きへと進んでいったのです。
任意整理の契約内容
私が任意整理をしたときの契約内容はこういったものでした。
- 返済は毎月75,000円。
- 返済はその全てを司法書士へ銀行振込で入金し、司法書士が弁済代行をする。
- 全ての債権者と和解できた段階で再度見直す。
- 和解報酬は分割払いで毎月の75,000円から差し引かれる。
これらの契約について、全てを書面でのやり取りだけでおこないました。
面談のようなことは一切なしです。
このときの私はそのほうが良かったと思いましたが、任意整理をする際は収入などからいくらまでなら返済していけるのか、失敗しない為に弁護士や司法書士とよく相談して決めるべきだと言えます。
手続きが完了して返済が始まる
2018年9月末から任意整理の返済が始まりました。
月々75,000円の返済です。
これまで借金をして借金を返済する生活をしていた私が、自分の力で75,000円を返済するのは相当に厳しいものだと、返済が始まって初めて実感させられることになります。
任意整理を始めて嫁さんに借金がバレる
実はこの時点までは借金のことを嫁さんに秘密にしていました。
しかし嫁さんの一言によって、自白せざるを得ない状況になってしまうのです。

そろそろマイホームも検討していきたいよね(゜▽゜)

え…(–;)
任意整理をしてブラックリストに登録された私は当然ながら住宅ローンの審査を通過できません。
内緒にしたままで終わりたかった私でしたが、泣く泣くカミングアウトをするのでした…。
返済状況が芳しくない
土下座をして嫁さんとも和解(?)し、後はひたすら返済していくだけなんですが、やはり安月給の私に月々75,000円が重くのしかかってきます。
実際のところ、タクシードライバーでしたので月収も大きくバラつき、満額を返済できる月もあれば一切返済しなくても赤字ということもありましたが、返済できないことが増えていきました。
そうしているうちに、司法書士から「辞任予告通知」が届いてしまうのです。
辞任予告通知とは?
その月に返済できない旨を何度か電話で伝えたりしていたのですが、司法書士からは「自己破産や個人再生に切り替えたら?」と言われていました。
しかし頑なに拒否していた私に辞任予告通知が届きました。
辞任予告通知とは、連絡がつかなかったり、契約通りに入金(返済)できていないと、司法書士(弁護士)が任意整理の代行を辞め、また督促が再開しますよというものです。
辞任されてしまうまでに何度もそのハガキは送られてきましたが、私はその都度平謝りして少ない入金(返済)で済ませてもらっていたのでした。
司法書士に対する不信感
このようなやり取りを続けていましたが、司法書士はいつまで経っても和解できていないのか、返済額の見直しを提案してくれません。
それどころか、私が「75,000円が厳しいので、月々の返済を減額できませんか?」とたずねても、「では自己破産か個人再生ですね」の一点張りで、正直疲れていましたね。
和解状況も開示されず、借金が減っているのかも教えてもらえず、不信感が募っていきました。
司法書士の辞任
2020年3月某日、司法書士から3度目となる辞任予告通知が送られてきました。
世間が新型コロナウイルスで騒ぎ始めた頃ですね。
これまでの心理では辞任されたらマズいでしたが、今回はもうこのまま辞任してもらうつもりで、何度か連絡が来ましたが全て無視しました。
そして2020年5月某日、ついに辞任通知が送られてきました。
督促が再開される
辞任通知が送られてきて数日は穏やかな毎日を過ごすことができました。
とはいえ新型コロナウイルスの影響によって仕事も絶望的に稼げなくなっていて、転職を考えていました。(2020年8月現在ですでに退職しています)
それから数日後、ついに督促が再開されてしまいました。
再和解への交渉
督促は電話や手紙など、色々な手段でやってきました。
また、会社への在籍確認がされるなど、逃げ場はないと悟り、7社のうちの5社と再和解交渉をして、再和解契約に至っています。
このときに初めて知りましたが、任意整理の手続きを始めても遅延利息はどんどん増えていっていたようで、再和解時に恐ろしく借金額が増えていたりして、驚きながら和解交渉に臨みました。
再和解後の債務総額
再和解をして、借金の総額が明るみになってきました。
債権者 | 借金総額(和解時元金+遅延損害金) |
SMBCコンシューマーファイナンス (プロミス) | 1,253,111円 |
トヨタファイナンス (ENEOSカード) | 777,681円 |
イオンクレジット (未和解) | 約70万円 |
アイフル | 532,999円 |
アプラス (未和解) | 約30万円 |
ワイジェイカード | 275,594円 |
アコム (じぶんローン) | 76,800円 |
債務総額 | 3,896,185円 |
2020年8月24日現在で未和解のイオンクレジットとアプラスについては借金総額がわかりませんが、だいたいこの表が現在の借金総額となっています。
※2020年8月27日にイオンクレジットと再和解しました。最新の債務状況はホームページに掲載していますので、そちらをご覧ください。
任意整理を検討している方へ
もう任意整理自体は失敗してしまった私ですが、これから任意整理の手続きをする方にアドバイスを何点かさせてください。
- 借金をしなくても生活が成り立つかを冷静に分析する
- その上で月にいくらまでなら(無理のない範囲で)返済に充てられるかを検討する
- 無茶な返済額を求められても急いで契約をしない
- 借金をしない生活の基盤が作れないのであれば自己破産や個人再生をするという選択も視野に入れる
私が任意整理に失敗した一番の理由は月々の返済額が自分に見合っていなかったからです。
また、早く督促から逃げようと、無茶な返済額を提示されながらも契約してしまったことでした。
司法書士から提示された返済額は75,000円でしたが、現在5社と再和解した返済額は46,200円と、落とせています。
あまりにも無茶な返済額に合意すれば必ず後悔してしまいます。
そうならない為にも、自分に見合った任意整理をすることを心がけましょう。
おわりに…
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
借金はこわいです。私は借金を始めて8年、ずっと借金が傍にいて、いつも返済のことばかり考える日々です。
どうか借金をしている(私を含めた)皆さんが潰れてしまわないよう、そのこわさを忘れずに生きていきましょう。
それではまたm(_ _)m

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